海外口座のコラム
COLUMN

海外口座とは

海外口座とは本店が海外にある銀行口座のことを言います。
海外銀行の口座開設は国内と違い手続きが多く、また言語や法律の壁があり決して簡単ではありません。
しかし近年は資産運用のために海外口座を開設する方も増えてきています。
ここでは海外口座のメリット、デメリットをご紹介いたします。

海外口座開設のメリット

金利が高い

海外銀行は日本に比べて金利が高い傾向があります。
現在の日本の銀行の普通預金の金利は0.001%で、100万円の半年ごとの利息は、9円となります。
ネットバンクは日本の銀行の中でも金利は高くなりますが、それでも1%に満ちません。
一方、海外の銀行は国によりますが1%から15%ほどの金利となっていることもあります。
金利面から見ると海外口座に預金する方が利益があります。
ただし、高金利の国にはその理由に気を付ける必要があります。多くの場合、インフレ率が高い、もしくは経常収支赤字により外貨が不足している、といった理由から金利が高いケースになります。

為替変動のリスクを回避できる

海外の銀行で資産を保有することは、為替変動が起こった際のリスクを減らすことに繋がります。
日本円だけで資産を保有していると、その価値が大きく下がってしまった際に大きな損失を被ります。しかし海外口座で外貨として資産を持っていれば、そのような事態に陥っても全ての資産の下落を回避することができます。
またリスクはありますが外貨預金をうまく活用して為替変動の利益も狙うことが可能です。

海外送金や現地での資金のやり取りがスムーズに行える

海外移住や旅行、留学などの予定のある方は早い段階で海外口座があると便利になります。海外送金や現地の投資用不動産の家賃を受け取る場合など、海外銀行口座があれば資金のやり取りがスムーズに行えるメリットがあります。

海外口座開設のデメリット

メンテナンス料(口座管理料)がかかる

日本では口座を解説しても管理料などが発生することは基本的にありませんが、海外口座は毎月数百円~数千円程度の口座維持手数料がかかるところが大半です。
銀行によって維持・管理にかかる手数料は異なります。
海外口座のメリットとして高金利な点が挙げられますが金利よりも口座管理料が高くなっている場合は損をしてしまいますので、預金する金額は十分考慮する必要があります。

口座開設に手間がかかる

海外口座は開設にかかる手間が大きく、大概の口座開設の際には現地の銀行窓口に本人が直接手続きをしに向かう必要があります。
また近年では通訳の介入が認められないことも増えているので現地の言葉をある程度理解する必要があります。そのため海外口座開設は言語の壁や移動費の負担が大きくなっています。

日本在住の場合は、日本の税法が適用される

海外口座(オフショア口座)は「税金がかからない」と誤解している人がいますが、これは間違いです。日本国内に住んでいる人は、どの国に保有している資産であっても報告義務があり、利息で得た金利には税金がかかります。このため、税金を逃れるためだけに海外口座を開設するのは意味がないので、注意しましょう。

まとめ

海外銀行口座は、現地で生活するために必要となるほか、日本の口座に比べて高い金利やリスク回避のための活用法などのメリットがあります。
その一方で、口座の維持管理にかかる手間やコスト、トラブル時の対応など、リスクやデメリットも少なくありません。
リスクやデメリットに見合うメリットを慎重に考えて開設しましょう。